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小売りの力を合わせて地元を元気に!

一般社団法人 日本販売士協会月刊誌「WAVE」寄稿 2024年6月号
   弘前販売士の会 会長 浜田健三

「ナイス弘前RM(リテールマーケティング)」弘前販売士の会では小売の力で弘前を元気にとの想いから、新たな活動を始めました。
 本州のハズレ、青森県弘前市で小売業に従事して四十数年。当初37名から始まり酒屋・時計貴金属・スポーツ・ファッション・下着専門・衣料・家電・家具・自転車・食料品のお店が会員でした。ところが、あの店この店市内中心部から廃業していき現在は11名、しかも会員平均年齢60歳超となってしまいました。
 地方は磨けば光る原石の宝庫と言われても、原石を見つける能力も、一番大切な磨き続ける努力を続ける人材にも欠けていました。
 かつての中心商店街には、空き店舗とコインパーキングだらけになってしまいました。顧客の悩みや困りごと・不便の解消やお手伝いが小売業の使命のはずです。ところが今やネットショップでの商品紹介が、文字から写真・動画と移り変わり、本来地方が得意とする希少品や個性的商品まで販売しだしました。営業時間の制約や商品ぞろえの不足、その上お客が手にする時間まで、リアル店舗が劣ってしまっている現状では、生き残れるのは「一部のライブで提供し完結する消費形態だけ」ということになりますよね。
 この先、人口減少・人手不足により、案内・接客・調理・物流に至るまで、人に限りなく近い体系で感知能力や人工知能を備えた、しかも人間よりもずっと笑顔が優しいロボットが活躍する事でしょう。
 地産地消が地方を救うのだから地場産業を応援しよう・買い物をしようと言われても、義理や理屈での消費は長続きしません。一方、一部企業の独占は、時間の経過と共に顧客利益より企業内利益を優先しがちで、そこから腐敗が始まり内部崩壊していきます。間違った方向に進まないためには、顧客が選択できる店舗が複数あり、企業には競争する相手があることが必要不可欠です。
 この想いから、私たちは弘前で起業する人の応援をします。入居店舗・仕入れ先・資金調達のお手伝いまで。弘前で起業したい方やUターンの方大歓迎です。顧客に寄添う・選択肢がある・魅力がある弘前を復活させましょう。厳しい道ですが、広く皆様のお知恵とお力をお借りして一緒に進みましょう。
             (株式会社Do代表取締役・株式会社生き活き市場代表取締役)

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